酒税の納税者
最終更新日:2023年9月9日 行政書士 勝山 兼年
酒税を納税するのは製造者か輸入者です!
酒税を納税するのは販売者ではなく、ましては消費者でもありません。国産酒類であれば酒類製造者です。外国から輸入するのであれば輸入元業者が税務署に酒類や品目、アルコール濃度で決められた税額を納税します。
酒類製造者も酒類の輸入元業者も御売価格に税額分を上乗せしますので、販売業者を通じて消費者が税額分を負担することになるのです。
酒税法第6条(納税義務者)
- 1.酒類の製造者は、その製造場から移出した酒類につき、酒税を納める義務がある。
- 2.酒類を保税地域から引き取る者(以下「酒類引取者」という。)は、その引き取る酒類につき、酒税を納める義務がある。
酒税の納税の時期
- 国産酒類・・・酒類製造工場から移出するとき者を
- 輸入酒類・・・保税倉庫から引き取る時
酒税の税率
酒税の税率はお酒の種類ごとに勢造方法や原料により酒類を分類しそれぞれ異なる税率が定められています。
酒税額の目安としては下記のとおりです。
- 350mlのビールで70円
- 1,800mlの清酒で198円
- 720mlのワインで64.8円
- 1,800mlの本格焼酎で450円
輸出の際の酒税の免税
「酒類製造者が外国に輸出する目的で酒類を製造場から移出する場合(輸出免税)」は酒税が免除されます。酒税の免除を受けるには、製造工場から保税倉庫に直接移出されるなど、外国に輸出されたことについての明細を明らかにすることなどの一定の要件を満たす必要があります。国内流通用として製造工場を移出したものについては外国に輸出したとしても酒税の免除は受かられません。
まとめポイント
- 酒税の納税義務者は製造者と輸入元業者。
- 税率は製造方法、原料により酒類が異なりそれぞれの税率が定められている。
- 海外に輸出する場合は酒税が免除される。